P波とS波のちがい
P波とS波は,波の速さがちがうだけでなく,ゆれ方もちがいます。
P波は波の進む方向と同じ方向にゆれる波(縦波)です。S波は波の伝わる方向に対して直角にゆれる波(横波)です。
ゆれで止まるガスメーター
建物の倒壊は,地震により起こる災害の1つですが,同様に恐ろしいのが火災です。関東地震(1923年)や,兵庫県南部地震(1995年)では,火災の発生で大きな被害が出ました。
このような地震による火災の発生を防ぐため,ガスメーターには,ガスを使っているときに震度5強以上のゆれを感じると自動的にガスの供給が止まるしくみがあります。あなたの家のメーターを確認してみましょう。
鉱物が特に大きく成長した深成岩
マグマが地下で非常に長い時間をかけてゆっくりと冷えると,結晶が大きく成長し,とても大きな鉱物をもつ深成岩になります。このような深成岩にふくまれるセキエイやチョウ石は,陶磁器やガラスの原料になったり,電気や熱を伝えにくい性質をもつ鉱物は,電気製品などに利用されたりしています。
小さな化石〜微化石〜
私たちの身近にある地層から,サンゴや貝などの大きな化石を簡単に見つけることはできません。しかし,下の図のように泥岩を細かくくだいて双眼実体顕微鏡で観察してみると,さまざまな小さな化石を見つけることができます。これらは,目に見えないほど小さな生物(微生物)の殻などの化石で,「微化石」とよばれています。
主な微化石には,ケイソウ,放散虫,有孔虫があり,これらは現在も生きている水中の小さな生物です。また,沖縄県の海岸によく見られる「星の砂」や「太陽の砂」は,現在も生きている有孔虫の殻です。
微化石は示相化石や示準化石として非常に重要です。微化石のもととなる生物も,種類によってすむ環境がちがっていたり,ある期間だけ栄えたりしているからです。
時間の隔たりを表す地層の重なり
地層が侵食された上にさらに土砂が堆積すると,侵食された面をはさんだ上下の地層で,時間の大きな隔たりができることがあります。このような地層の重なり方を「不整合」といいます。
不整合
不整合のある露頭