中学校 理科 2年 【2-2 動植物の生きるしくみ 3章 動物のつくりとはたらき(p.108ー143) (p.139)】

大問1

次の図のように,デンプンのりにだ液を加えた試験管Aと,デンプンのりに水を加えた試験管Bの2本の試験管をしばらくの間,35〜40℃の湯で温めました。
その後,それぞれの内容物を2つに分けて,一方にヨウ素液を,もう一方にベネジクト液を加えて加熱しました。
□① ヨウ素液を加えると,試験管A,Bの内容物はどのような色に変化しましたか。( A:変化なし )( B:青紫色 )
□② ベネジクト液を加えて加熱した場合,試験管A,Bの内容物はどのような色に変化しましたか。( A:赤褐色 )( B:変化なし )
□③ 実験の結果から,デンプンのりはだ液によって,何に変化したといえますか。( 麦芽糖など )
□④ 水を加えた試験管Bを用意することによって,何がわかりますか。( だ液がデンプンを変化させたことがわかる。 )


大問2

図のa〜hは,ヒトの消化に関する器官を示しています。
□① b,c,d,gの器官名は何ですか。( b:食道 )( c:肝臓 )( d:胃 )( g:小腸 )
□② 器官aとdから出される消化酵素は, デンプン,タンパク質,脂肪のうち,それぞれどれにはたらきますか。 ( a:デンプン )( d:タンパク質 )
□③ 器官aとdから出される消化液にふくまれる消化酵素は,それぞれ何といいますか。 ( a:アミラーゼ )( d:ペプシン )
□④ デンプン,タンパク質,脂肪は,消化されると最終的にそれぞれ何という物質に分解されますか。 ( デンプン:ブドウ糖 )( タンパク質:アミノ酸 )( 脂肪:脂肪酸とモノグリセリド )
□⑤ 消化された物質が吸収される器官は,a〜hのうちどれですか。(  g  )


大問3

図は,ヒトの血液の循環を模式的に示しています。
□① A〜Dの器官名は何ですか。( A:肺 )( B:心臓 )( C:肝臓 )( D:小腸 )
□② 酸素を取り入れ,二酸化炭素を排出している器官はどれですか。( A(肺) )
□③ ア〜エの血管はそれぞれ何といいますか。また,酸素を多くふくむ血液が流れる血管を2つ選び,記号で答えましょう。( ア:肺動脈 )( イ:肺静脈 )( ウ:(大)動脈 )( エ:(大)静脈,イとウ )
□④ Cの器官では,タンパク質が分解して生じた有毒なアンモニアを,何という物質に変えていますか。( 尿素 )
□⑤ ④の物質は,何という器官で排出されますか。( じん臓 )


大問4

次の図は,感覚器官で刺激を受けてから行動を起こすまでの経路を模式的に表しています。
□① 刺激の信号や行動の命令を伝える経路全体のつながりを何といいますか。 ( 神経系 )
□② A,Eはそれぞれ何神経ですか。また,まとめて何神経といいますか。( A:感覚神経 )( E:運動神経 )( 末しょう神経 )
□③ 脳と脊ずいは刺激を感じ取り,命令を出すはたらきがあります。これらをまとめて何神経といいますか。( 中枢神経 )
□④ 熱いやかんにさわると,思わず手を引っこめます。このときの信号の伝わり方を,伝わる順にA〜Eの記号を使って答えましょう。( A→D→E )
□⑤ ④の反応を何といいますか。また,この反応にはどのような利点がありますか。( 反射 )( すばやく反応し,身を守るのに役立つ。 )


大問5

赤血球にふくまれるヘモグロビンは,酸素の多い場所では酸素を取りこみ,酸素の少ない場所では酸素をはなす性質をもっています。これは私たちのからだにとって,どのような点でつごうがよいと考えられますか。( ヘモグロビンは,肺などの酸素の多いところでは,酸素と結びつき,酸素の少ない末端の組織などでは,酸素をはなす性質がある。このため,肺で酸素を取りこみ,組織に酸素を供給することに適している。 )


大問6

小腸の内側の表面には,柔毛という小さな突起が無数にあります。肺の末端には,肺胞という小さな袋状のつくりが無数にあります。このような小さな凹凸が集まったつくりは,どのような点でつごうがよいと考えられますか。( 柔毛や肺胞など,細かい凹凸のあるつくりは,表面積を増やすのに役立っている。小腸では,広い表面で効率よく養分を吸収することができ,肺では,広い面積で効率よく二酸化炭素と酸素を交換することができる。 )



▶血液の循環(p.109〜111)

□心臓には血液を循環させるポンプのはたらきがある。心臓から送り出された血液が通る血管を動脈といい,心臓にもどる血液が通る血管を静脈という。血管は器官やからだの末端では,非常に細い毛細血管になる。
□心臓,血管,血液,リンパ管,リンパ液をまとめて循環系という。
□心臓を中心に血液が循環する道すじは,からだ全体をめぐる体循環と,肺をめぐる肺循環に分けることができる。


▶呼吸のしくみ(p.112〜113)

□呼吸(外呼吸)をするためのえらや肺などを呼吸器官という。
□ヒトの場合,空気中の酸素は肺の肺胞から血液に取りこまれ,血液中の二酸化炭素は体外に排出される。
□肋骨と筋肉のはたらきで呼吸を行うはたらきを呼吸運動という。

▶消化のしくみ(p.114〜122)

□食物が通るひとつながりの通り道を消化管という。消化管は口,食道,胃,小腸,大腸などの消化器官に分けられる。食物は消化管を通るうちに消化される。
□消化器官が出す液を消化液といい,ふつう消化酵素がふくまれている。食物中の成分は消化酵素により分解される。


□分解された食物中の成分は,小腸の柔毛から体内に吸収される。柔毛の中には毛細血管やリンパ管がある。吸収された養分は,血液によってからだ中の細胞に運ばれる。

▶養分や酸素のゆくえ(p.123〜126)

□血液の成分は,固形の赤血球,白血球,血小板と,液体の血しょうである。
□赤血球中のヘモグロビンには酸素を運ぶはたらきがある。
□血しょうの一部は毛細血管からしみ出して組織液となり,細胞の間を満たしている。
□肝臓には,アミノ酸の分解で生じた有毒なアンモニアを無毒な尿素に変えるはたらきがある。じん臓は,血液中の尿素をこしとったり,血液中のよぶんな水分や塩分をこしとって,尿として排出している。

▶からだが動くしくみ(p.127〜138)

□骨と骨のつなぎ目を関節という。筋肉の両端はけんになり骨についている。骨はたがいに合わさって,骨格を形成している。
□動物が周囲からの刺激を受け取る器官を感覚器官という。行動するときにはたらく,手やあし,ひれ,つばさなどを運動器官という。
□それぞれの感覚器官には,刺激を受け取るための感覚細胞がある。受け取った刺激は神経を通って脳や脊ずいに伝えられる。
□神経は神経細胞の集まりで,脳や脊ずいと,全身の神経をまとめて神経系という。
□神経が特に多く集まった脳や脊ずいを中枢神経といい,そこから枝分かれしている神経を末しょう神経という。
□末しょう神経は,感覚器官からの信号を中枢神経に伝えるはたらきをもつ感覚神経と,中枢神経からの命令を運動器官に伝える運動神経に分けられる。
□刺激に対して,意識とは無関係に決まった反応が起こることを反射という。



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