中学校 理科 3年 【3-2 生物どうしのつながり 3章 生態系(p.114ー131) (p.127)】

大問1

野外の土を採取し,下の図のような実験をして,デンプンが分解されるようすを調べました。
□① ヨウ素液の色が変化したのは,A,Bのどちらですか。(  B  )
□② デンプンが分解されたのは,A,Bのどちらですか。そう考えた理由は何ですか。(  A  )( ヨウ素液の色が変化しなかったので,デンプンはないと考えられる。 )
□③ デンプンは,何によって分解されたのですか。( 菌類や細菌類(分解者) )
□④ 自然界では,③のはたらきをする生物によって,有機物は最終的に何にまで分解されますか。( 無機物 )


大問2

下の図は,自然界での生物どうしのつながりと物質の流れを表しています。
□① 生産者とよばれる生物は,㋐〜㋓のどれですか。(  ㋐  )
□② 生産者は生態系でどのようなはたらきをしていますか。【有機物】,【無機物】という言葉を使って簡単に説明しましょう。( 太陽の光エネルギーを利用して無機物から有機物をつくる。 )
□③ 生物量の最も少ない生物は,㋐〜㋒のどれですか。(  ㋒  )
□④ もし,㋑の生物量が減ると,㋐や㋒の生物量にどのような影響が出ますか。( ㋐:増える )(  ㋒:減る  )
□⑤ 有機物の流れを表す矢印は,A,Bのどちらですか。(  A  )
□⑥ 消費者のうち,㋓は何とよばれていますか。また,その生態系での役割は何ですか。( 分解者,生態系の中の有機物を無機物に分解する役割 )
□⑦ 図の大気中にある気体Xは何ですか。( X:酸素 )
□⑧ 図の大気中にある気体Yは何ですか。( Y:二酸化炭素 )


大問3

図のように,フラスコA,Bに池の水と砂利を入れました。さらにAには多量のオオカナダモとメダカ2ひきを,Bには少量のオオカナダモとメダカ2ひきを入れました。なお,池の砂利には細菌類がいました。
気体検知管でA,B内の空気の二酸化炭素濃度を測定した後,密閉して,日当りのよい窓ぎわに置きました。
□① フラスコ内の生物のうち,生産者,消費者にあたるものはそれぞれ何ですか。( 生産者:オオカナダモ )( 消費者:メダカ,細菌類 )
□② ①の生物のうち,分解者にあたるものは何ですか。( 細菌類 )
□③ 3日後,A,Bのフラスコ内の二酸化炭素濃度をはかったら,Aはほとんど変化していませんでしたが,Bは増加していました。その理由について説明しましょう。( [解答例] Bのフラスコでは,Aに比べてオオカナダモが少ないため,オオカナダモが光合成で利用する二酸化炭素の量よりも,メダカと細菌類が呼吸で排出する二酸化炭素の量が多くなり,二酸化炭素濃度が増加した。 )



▶生物と外界の関係(p.115〜123)

□ある生物を中心としたとき,その生物を取り巻いている外界を環境という。
□ある地域に生息するすべての生物と生物以外の環境の要素を1つのまとまりとしてとらえるとき,これを生態系という。
□同じ地域にすむさまざまな生物どうしの間の「食べる・食べられる」という関係のつながりを食物連鎖という。自然界では多くの食物連鎖が網の目のように複雑にからみ合って食物網をつくっている。


□生態系において,光合成により有機物をつくる生物を生産者という。生産者がつくった有機物を直接的・間接的に消費する動物などを消費者という。
□土中の小動物や菌類・細菌類のように,生物の死がいやふんなどから養分を得ている生物を分解者という。
□分解者のはたらきにより,生物の死がいなどの有機物は最終的に無機物にまで分解される。

▶自然界における生物の増減(p.124〜126)

□生産者,一次消費者,二次消費者の生物量(生物の集まりを質量などで表した値)を食物連鎖の順に重ねると,ピラミッドの形になる。生態系では生物量のつり合いが保たれる。
□生態系では,生物のはたらきなどにより炭素,酸素などが循環している。



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